Personal


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佐藤修 落葉松林(からまつばやし)
佐藤修


誕生日
昭和34年5月20日。
世界の王さんと同じ。
出身地
札幌市東区。小学校の帰りは伏古川の堤防でスキーをしました。札幌小学校卒。中央大学出身。
血液型
O型
担当番組
スポーツ実況
趣味
園芸(バラ、パンジーを種から育てること)
料理(気分転換程度です)


今、興味のあること
蚊に刺されずに庭に水をやる方法。ジョギングで出会う白い柴犬が全然慣れてくれない。

得意ジャンル
陸上かな。
      
好きなタレント、芸能人
広瀬すず。川口春奈。
  
私の好きな・・・
ワインは赤
お気に入りの場所
出勤途中、雪の奥羽山脈が一瞬見えるあの橋の上

私のよく行くお店
ホームセンター、ガーデンガーデン、ザガーデン
私ってこんな人です
動物に例えればハムスター。

『野生のカブトムシ』
2017/08/21

話で聞いたことはある。
夏の夜、クヌギの樹に蜜を塗っておくと翌日、カブトムシが群がっていると。
でもそんな光景は一度もお目にかかったことがなかった。
クヌギに蜜を塗ったこともないが。

「内地では木に止まっているカブトムシが捕れるんだって」
野生のカブトムシに縁のない北海道の子供たちにとって、木に止まっているカブトムシを見るのは夢のような光景だった。小さいころ、近所の八百屋のお兄さんが
大きなミヤマクワガタをくれたことがあった。
仕入れた福島県産の桃の段ボールに入っていたのだという。黒々と光る甲羅、ダイナミックな形に、福島の桃へのあこがれと本州の昆虫の大きさに驚いた。

「内地」に住んでかれこれ37年。
学生時代、合宿帰りの夜の中央高速道サービエリアで
「お母さんカブトムシだよ」
という会話を一度だけ聞いたことがあったが、その子の母親からの答えは「何言ってんのゴキブリでしょ」
ニアミスはこれ程度で東京ではお目にかかれなかった。
村田町菅生のスポーツ施設に「クヌギ山荘」という宿泊施設の周りを散策したが、カブトムシなど全く見なかった。
「内地では簡単に捕れる」と聞いていたのに・・・

釣りに行くと、連れて行ってくれる友人が
「バケツ一杯のクロダイを釣ったよ」とか
「ヒラメが入れ食いだった」とか言ってくれる。
だがこれにもお目にかかったことがない。
人って、成功談を大げさに話したがるのだろうか。それとも私にそんなツキがないのだろうか。野生の生き物が棲み難くなっている昨今、天然のカブトムシと出会うのは無理だろうな。

ところが!!!!
先日、雨続きの夕方。私にもツキが訪れた。場所はクヌギの樹でもなければ、雑木林でもない。市道を潜るトンネルの中。いつも通るジョギングコースの歩道上に黒い物体が。
あっけなくカブトムシが現れたのだ。最初はメスのクワガタかと思ったが、よーく見ると、カブトムシだ。角は店で売られているような立派なものではなく、戦ったらいっぺんに折れてしまいそうなくらい弱々しが、列記としたオスのカブトムシだ。

こんなところではエサにもありつけまい。移動させてあげようと甲羅の両端を両手でつまんで持ち上げた。とその時彼は両足を甲羅方向に狭めるようにして私の指を払い落とそうとする。その力の強い事。落としそうになる。これが野生の力なのかもしれない。何とか無事、樹の肌に移動させてあげた。そこにクヌギはなく、コナラの木だったが。
いずれにしても自然の木に止まる野生のカブトムシの光景を見に焼き付けた。これからどうやって生きてゆくのだろう。小さいころあこがれた木に止まるカブトムシ。少年のような劇的な感動は得られなかったが、右手の親指と人差し指に、あの時の彼の力が心地よい痛みとしてまだ残っていた。

   


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